男性医師の育休体験談

東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科医員 大岡 知樹

昨年育児休暇を1か月取得しましたので体験を共有させて頂きます。当医局では私が2人目の男性育休です。現在、私は医師8年目、都内大学病院勤務の社会人大学院生で、3歳と0歳の子供がいます。生後間も無くの貴重な時間を一緒に過ごすこと、子が増えたことで負担が増している妻の少しでも助けになればと思い、第二子の生後1月のタイミングで休暇を取得しました。育休中は家事全般、おむつ交換や沐浴、長男の保育園の送迎を行いました。「1人目の時はイクメンだったけど、2人目では主夫になったね」と妻からお褒め?の言葉を頂きました。1か月という短い期間でしたが、家で必要とされているため、休暇が明けた現在も帰宅後や休日の家事育児に積極的になり、仕事との兼ね合いを含め、その後の協力体制を構築する期間になったと思います。
最後になりますが、今回協力して下さった職場の方々にこの場をお借りして感謝

2014年
新潟大学医学部医学科卒業
2014〜2016年
東京医科歯科大学医学部附属病院 初期研修医
2016〜2017年
東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 後期研修医/医員
2017〜2018年
横浜医療センター 救急科 医師
2018〜2020年
土浦協同病院 耳鼻科・頭頸部外科 医師
2020年〜
東京医科歯科大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 医員

東京医科歯科大学院医歯学総合研究科博士課程 渡邊 浩基

私は第1子を授かり、生後1〜2ヶ月の約1ヶ月間の育児休暇を取得しました。当時、医師9年目として大学勤務し、尚且つ社会人大学院生として基礎研究に従事しており、帰宅が遅くなりがちでした。妻の体調が芳しくなかったことも後押しとなり、育児休暇取得を教授にお願いし、快諾いただきました。休暇を取り、医局の子育て世代の医師(男女問わず)に「とてもいいと思う」「前例を作ってくれてありがとう」と言われたのは驚きでした。短期間でしたが、家族と時間を共有し、絆も深まりました。育児は休みのない24時間勤務で、オムツ交換、抱っこ、炊事、沐浴など全て一人で行うのは途方もない作業だと実感できました。価値観が変わり復帰後も早く帰宅するよう努めています。核家族・共働き全盛で、男性の育児参加が求められる時代です。多忙なあなたも「医師だから不可能」と決めつけずに、職場と話し合い、短期間でも男性育休を取得してみてはいかがですか?

2012年
山梨大学卒
2012〜2014年
東京医科歯科大学で臨床初期研修
2014〜2019年
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科入局、草加市立病院、土浦協同病院、茅ヶ崎中央病院で常勤勤務
2019〜2020年
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科医員
2020年〜
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科特任助教
2022年〜
東京都健康長寿医療センター
2017年〜
東京医科歯科大学院医歯学総合研究科博士課程(社会人大学院生)